Roopt神楽坂DAOのホワイトペーパーです。
https://docs.google.com/document/d/1cH0ZxHbkIR3tU7_JbDo_Qv0vDLwJR9uz4_WpD-K_6vc/edit
Roopt神楽坂DAO宣言
～シェアハウスの経済価値をコミュニティに解放する～
シェアハウスは、入居者と地域とのつながりによって形づくられるコミュニティが、従来の賃貸物件とは決定的に異なる価値です。良いシェアハウスは、入居者をはじめとするコミュニティのメンバーから、住環境の改善など様々な前向きな提案を受けて、より魅力的な物件に成長していきます。
これまでのシェアハウスでは、住環境の改善について意見や提案がある入居者は、物件の管理者である大家と一対一で交渉するほかなく、それが実現してシェアハウスの価値が上がったとしても、経済的な利益は賃料の上昇や他のサービスによる収入増という形で大家にしかもたらされませんでした。物件の管理者である大家にとっても、入居者からの様々な意見やクレームに対処するという形で対応せざるを得ず、他の入居者や物件の将来価値を含めた全体にとっての最適解を見つけることが容易ではありませんでした。
従来型のシェアハウスは、物件のオーナーが立地や家賃、入居基準やハウスルールなどの市場ニーズを想定して入居者を募集するのが通常です。しかし、オーナーが一方的にルールを設定して入居者にこれを守らせるという構造は、シェアハウスの運営方法としてフェアなのでしょうか。多様化するライフスタイルにきめ細かく応えるシェアハウスを運営することができるのでしょうか。
私たちは、このような従来型のシェアハウス運営に異議を申し立て、ここに自律分散型組織（DAO）によって運営されるシェアハウス「Roopt神楽坂DAO」の創設を宣言します。
2.1 私たちのシェアハウスDAO（以下「私たち」または単に「DAO」ということがあります。）の名称は「Roopt神楽坂DAO」といい、英文ではRoopt Kagurazaka DAOと表記します。
2.2 私たちは、DAOのメンバー（以下単に「メンバー」ということがあります。）により構成される法人格のないコミュニティであり、この憲章にしたがって組織される任意団体です。私たちは組合ではなく、この憲章は組合を組成する契約ではありません。私たちは、DAOの法律構成に関する私たちの立場と異なるあらゆる主張を拒否し、そのような主張に従うことはありません。
2.3 このDAOは、シェアハウス「Roopt神楽坂」の運営を目的とします。メンバーは、この憲章およびコミュニティ投票によって設定される細則やガイドライン（以下単に「ガイドライン」といいます。）に従い、シェアハウス「Roopt神楽坂」を運営するものとします。
2.4 シェアハウス「Roopt神楽坂」の運営は、メンバーの1人である株式会社巻組（以下「巻組」といいます。）が賃借する末尾記載の物件（以下単に「物件」といいます。）をとりまくコミュニティの管理と運営を、私たち全員で担うことにより行われます。物件への入居資格の保有者が物件をとりまくコミュニティを自ら担うものであり、私たちは巻組から物件やコミュニティの運営を受託しているものではありません。
2.5 このDAOは、コミュニティ投票により早期に解散することが決定され、または巻組が物件の賃借権を失わない限り、2022年9月1日から2024年8月31日まで（以下「プロジェクト期間」といいます。）有効に存在するものとします。プロジェクト期間の経過後は、この憲章やガイドラインは効力を失い、物件のすべての管理権限は巻組に戻るものとします。
3.1 DAOのメンバーとなることを希望する者（以下「メンバー候補者」といいます。）は、巻組に入会費（以下単に「入会費」といいます。）を支払い、DAOのメンバーとなることの申込みを行うものとします。入会費の額および支払方法の詳細は、こちらのリンク先をご参照ください。